整形外科主な手術:下股(股・膝・足)

整形外科主な手術:下股(股・膝・足)

人工指関節置換術

人工指関節置換術

足趾の関節温存手術

左図:足趾術前、右図:足趾術後

生物学的製剤を中心としたリウマチの薬物療法の進歩により関節が壊れないように治療できる方が増えています。
そのためリウマチの足趾変形や足先のタコに対して関節温存手術が可能となりました。


従来は足趾が変形するだけでなく付け根の関節が壊れてしまうため、その関節を切除して曲がった足趾を伸ばす関節切除形成術でした。足趾の変形が治り、タコも痛くなくなりますが足趾に力が入らなくなる欠点がありました。


関節温存手術は足趾の付け根の関節を切除せずに温存し、足の甲の骨(中足骨)で手術します。
外反母趾・内反小趾を矯正し(矯正骨切り術)、中足骨を短縮する(短縮骨切り術)ことで足趾の変形を矯正します。

この手術では骨切り部の骨癒合を要するため、術後のリハビリテーションや荷重制限が長くなりますが、前足部の筋力低下を最小限に抑える事が期待できます。


病状が進行し関節が壊れている場合は従来の関節切除関節形成術の場合もありますし、足趾変形が軽度の場合には足底装具や靴型装具などの保存治療で苦痛を和らげるなど状態に応じて適切な治療法を提案いたします。


リウマチ足趾の変形による痛みや皮膚潰瘍、足先のタコの痛みなどでお悩みの方は今後も症状が持続・悪化する可能性が高いです。一度ご相談ください。

主な手術


最終更新日:2021年12月