お城とER
皆さんこんにちは!初期研修医2年目の西田です。
去年から北海道に住み始めましたが、北海道ってすごくいい土地ですよね。
食べ物は美味しいし、自然豊かだし、夏は涼しいし。ただ1つだけ残念なことがあります。
それはお城が少ないことです!
たぶんこれを読んでいる大多数の方は微塵も残念とは思っていないと思いますが、歴史(特に戦国時代)好きな僕にとっては致命傷です。
なかなかお城に行けないと蕁麻疹が出そうになります。
皆さんはお城に行くときに何をしていますか?
まさか天守閣に登って景色を眺めるだけですか?
それだけだともったいないです!
まず登る前からまずネットで城の情報を集めましょう。
いつ建てられたのか、城主は誰だったのか、誰に攻められたのか、落城したのか、籠城戦で耐えきったのかなどは確認しておきましょう。
その上で城に向かうのですが、この時も漫然と天守閣に向かうのではなく、城を攻める兵士の気分で向かいましょう。
敵が待ち構えていそうなところはどこか、どの門なら突破しやすいか、罠となる構造はないかなどを意識すると楽しいですよ。
天守閣にたどり着いたら今度は城を守る城主の気分になりましょう。
景色を眺めながら、敵が攻めてきそうな場所、この城の弱点はどこか、砦はどこに築くべきかなどを考えてみると良いでしょう。
僕が城に行くときはこのルーチンを欠かさずやっています。
ところで、この流れって何かに似ていると思いませんか?
そうです、ER研修ですよね。
救急車が来る前に過去の受診歴や治療歴などの情報を集め、搬送されてきたら攻めの問診と身体診察で疾患にたどり着き、患者さんを守るために治療を開始する。
そう、ER研修というのは城攻めにほかなりません。
これに気づいてからは少しERが楽しくなりました。
日本にはまだ行ったことのない城が沢山あるので、それらを攻略しながら、医療という難攻不落の城にも立ち向かっていきたいと思います。
■写真は去年11月に行った福島県会津若松市の鶴ヶ城です。戊辰戦争の激戦地となった城であり、攻め甲斐のある城でした。