救急科1年目研修医

ER研修で日々成長中・・・

2019/10/3

初期研修医1年目の豊島です。

研修医生活は麻酔科からスタートし、5西病棟(総合診療科)で初めて自分の患者さんを持ち、カルテを書いたり、薬を処方したりする業務を学びました。

まだまだゆっくりとしかできない自分が素早い動きが求められるERを回りだした当初はまず何をすればよいのかわからず戸惑の連続でした。当直で救急対応も少しは先輩と共にしてきてはいましたが、問診・身体診察を素早く取り、検査オーダーを入れ、検査をしている間にカルテをまとめながら次にやることを瞬時に考えて実行していく…その速さについていけずに慌ててばかりです。

病棟業務と大きく異なっていたのが「それらしい」疾患を頭に浮かべながら当たりをつけて検査などを考えていく点です。病棟ではすでに「それらしい」診断がついた患者に対して治療方針を再度検討し、追加の検査をしていくことが多いため、一人の患者さんに対してじっくり検討する時間があるのですが、ERの現場では瞬時の判断と診断が求められます。

素早い対応ができるようになるために、まずは一つずつこなせるようになろうと日々必死に取り組んでいます。 一通りの検査が終わり、診断をつけると今度は入院か帰宅の判断をします。入院する際は、入院手続き、食事のオーダー、病棟での指示、ビジブル記載、対診記録の作成などをし、帰宅の際は処方薬を出したり、かかりつけや近隣の診療所などに情報提供書を作成したりと文書作業に追われます。

ERでは素早い対応が必要なために、周りの方々との連携が重要だと思わされました。 看護師さんに指示を出したり、他科にコンサルトを依頼するために電話をかけたりと自分一人ではできないことでも他の人たちの協力があってこそ成し遂げることができると強く実感させられます。

まだまだ診たことのない疾患に出会って戸惑ったり、上手く診断できていなくて入院後に病棟の先生からも指導されたり、紹介した他院での診察で診断がついたりとうまくいかないことも多々ありますが、少しずつ、一歩ずつ成長できるように日々研鑽を積んでいきたいと思っています。 2年目に再びERを回るときには少しは成長したと思えるようにこれからも研修を頑張ります。

写真は、めまいの診察で使うフィレンツェル眼鏡