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甲状腺・内分泌・腎・副腎外科の紹介
2011年6月
甲状腺外科は最近では非手術症例も多く、悪性度が少ないと考えられる低risk症例は患者さんと相談のうえ、外来で経過観察することも多い。
手術適応と判断された甲状腺がんについては根治性を損なうことなく、機能温存や美容的観点からオーダーメイドの治療を心がけている。副甲状腺は極力温存し、自家移植も併用して術後のカルシウム内服を回避している。反回神経麻痺を回避するため術中から反回神経の温存に留意し、腫瘍に取り巻かれている場合も極力腫瘍から剥離することで機能温存を図っている。甲状腺がんの甲状腺全摘症例のほとんどは術後の内照射を併用することで局所再発を抑制している。また美容的観点から皮膚切開創だけでなく創の縫合にも留意し、細い吸収糸で埋没縫合を行っている。術後の創の管理に数ヶ月費やすこともある。良性甲状腺腫瘍に対しては5cmほどの側頸部横切開で手術を施行することもあり、美容的に良好な結果を得ている。
バセドウ病は最近は放射線治療が多くなってきており手術症例が減ってきているが、内科的治療困難例や内服薬の副作用出現例、早期での治癒を望まれる症例、巨大な甲状腺腫例等は手術を施行している。最近の傾向でもあるように、術後再発予防のため残存甲状腺量を極力少なくしているのが特徴で、その場合も副甲状腺機能温存、反回神経麻痺の回避、美容的な創の管理を常に心がけている。副甲状腺機能亢進症は、腺腫症例には術前エコーを併用することで小切開での手術を行っている。また慢性腎不全に伴う2次性副甲状腺機能亢進症についても腎臓内科と協力して積極的に手術を行っている。
副腎腫瘍はそのほとんどを内視鏡下で施行しており、難易度の高い褐色細胞腫症例に対しても内視鏡下手術を導入している。
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