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SEAカンファレンス(2017/9/8)2017-09-19

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9月のseaカンファレンスです。1年目研修医もだいぶ慣れてきた頃でしょうか。最初の頃とはまた違った日々のモヤモヤが出てきています。そんなモヤモヤを共有し振り返る会です。

 

今回は1年目研修医のS先生が症例を発表してくれました。

 

【症例】

認知機能低下、下肢の壊疽などの精査目的に患者さんが転院してきました。

検査をしていくと、多発脳梗塞や下肢の虚血などが見つかり、なんらかの原因で全身に塞栓ができる病態であることがわかってきました。

唯一のご家族である息子さんに主治医(上級医)から病状が説明され、病状説明の後に説明用紙をご家族に渡しに行くのがS先生の仕事となりました。初回の病状説明、その後病態が悪化し数日で死亡するかもしれないという説明、一命を取り留めさらに原因検索を進めていくという説明、脳梗塞が進行し目は見えていないだろう・このまま病気が進行し続ける可能性が高いという説明…主治医の説明のあとにはS先生が説明用紙を持ってご家族に会いに行きました。

病状が厳しく、ご家族になんと言っていいかわからず、てきとうなことも言えず、うまく声をかけることができなかったS先生ですが、徐々にご家族の方からS先生に対して「よろしくお願いします」や「話しかけても聞こえないんですよね」など気持ちの表出が見られるようになりました。その後患者さんはさらに病状が悪化し数日後には亡くなってしまいました。

S先生は最後までご家族になんと声をかけていいのかわからず、また自分の無知や無力さを強く感じたそうです。

 

 

その後のディスカッションでは自分の無知や無力さを感じとても苦しい気持ちでいっぱいだったS先生ですが毎回ご家族のもとに向かい、苦しくなるほどに真剣に患者家族に向き合うことがご家族の気持ちの表出につながったのかもしれないという意見や、悩みながらもご家族にかけた「お話は聞こえていると思いますよ」の一言の温かさなどが話し合われました。

 

私からは田村恵子さんの「余命18日をどう生きるか」から死に対する態度や考え方には正解はなく、その時、その人に真剣に向き合うことで徐々に変化するものであるという一節を紹介させていただきました。

 

今回もとてもぐっとする症例でした。次回はどんな症例でしょうか、楽しみです。(seaファシリテーター後期研修医A)

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