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modified Mini-CEX2013-06-13

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先日2年目研修医に対するmodified mini-CEX が終了しました。一種の臨床技能評価試験です。

そもそもCEX(Clinical Evaluation Exercise) とはなんでしょうか?
これは1970年代に始まった、アメリカ内科学会のレジデントに対する評価試験の一つです。
レジデントが実際の患者さんを問診、身体診察、 検査、治療まで行うところを、一人のベテラン内科医が観察して、一連の診察が終了した後にその場でフィードバックする方法です。時間はだいたい2時間ほどかかるようです。

この方法にはいくつかの問題がありました。時間がとてもかかること、そのためレジデント期間中に1回しか行われない事が多いため、その時に担当した患者が誰が診ても難しいような場合に評価が低くなる可能性があること、評価者が一人のため評価に偏りが出る可能性あること、などなどの 問題があり、実際の能力をあまり正確に評価できないのではという意見が多くなったようです。

それを踏まえて、90年代にCEXの簡易版のmini-CEX が開発されました。レジデントが実際の患者を診察して一人の評価者が観察するのはCEXと変わりまりませんが、20分程度で問診、身体診察、検査などを行い、その後評価者にレジデントが鑑別疾患やその根拠、今後のマネジメントプランなどをプレゼンします。その後その場で評価者からフィードバックをするというのがmini-CEX の方法です。


そして当院で行なっているのはさらにそれをmodified したものですが、要は模擬患者を使って行なっています。なぜなら毎年10人以上いる研修医を実際の患者で評価するのは時間的にも不可能に近いです。又1年間の研修が終わって、さあ2年目になってこれからさらに成長していくぞ~という時期に行うのがとても良いタイミングとなっていて、そのためには一日で全員の評価を終わらせたいという意図もあります。 
他には当直独り立ちの判定の一助にも使うという事情もあり、毎年4-5月の土曜日の半日で行なっています。

昨年の様子です。

DSC_0682

模擬患者を使うのであれば、OSCE と何が違うのか?と思われた方もいると思います。

実際Advanced OSCE などと言われるものは、今までOSCEで行われていた、身体診察ブース、問診ブースなど細切れのブースではなく、臨床シナリオに基づいたブースも有るようです。

我々はあえてなぜmodified Mini-CEX と呼ぶかは、20分で問診、診察、検査などの一連の診察が終わった後に、鑑別診断と今後の方針をプレゼンしてもらってから、評価者二人と模擬患者役からその場でフィードバックします。

又評価表もMini-CEX で使用しているものと同様なので、つまり患者が実際の患者か模擬患者以外はすべてMini-CEXと同じなのでこの名前を使っています。まあ実際の患者かは大きな違いなのですが、あえてAdvanced OSCE とは言いません。そもそもAdvanced OSCE の定義は・・・?

 

こちらが評価表の例です。

 

本当に毎年これをやって思いますが、1年も経つと研修医それぞれの診療スタイルは全く違うのがわかりますし、いかに普段の診療時に実際の診療を観察できていないか痛感します。
特に身体診察はオリエンテーションで教えていても、やはり実際にやってるところをみるとかなり怪しい人が多いです。今ではここで再度正しい身体診察をフィードバックする場にもなっています。

研修医にとってはとても緊張しますが、これをやって良かったという人が大半です。毎年本番とその後の評価表作りと、更に別な時間に評価表を見ながらの一対一のフィードバックも行なっておりとても時間は取られますが、毎年こちらも新たな気付きが有りとても勉強になります。


今後は複数の患者をどのように診療していくのかを評価する方法も考えていかないといけませんな~。

(管理人K)

 

 

 

 

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