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後期研修プログラム概要-家庭医・総合医コース-

※耳鼻咽喉科、産婦人科と小児科は勤医協札幌病院での研修となります。

家庭医・総合医 後期研修プログラム

募集人員・対象

毎年5名以内
臨床研修病院での所定の初期研修を修了した者(2003年以前に卒業した場合には、現在の初期臨床研修に順ずるローテート研修を修了していること)

研修期間

初期研修2年に加え、3年間

研修プログラム責任者

臺野 巧 (勤医協中央病院内科科長 総合診療・血液病センター長)

研修の一般目標

北海道民医連に所属するCommunity hospital・診療所での研修(Community hospitalでは、サテライト診療所の外来や在宅医療も担う)を行います

  1. 患者さん中心の基本的、総合的な診療能力(主治医能力)を獲得する
    1. 患者さんを身体的、精神心理的、および社会的側面から全人的に理解し、患者さんや家族と医療の目標を共有する
    2. 総合性を重視した、医学・医療の基本的な知識・技能を修得する
    3. 一人一人の患者さんや家族に応じて問題解決を指向する視点を獲得する
  2. 患者さんの立場に立つ民主的集団医療を実践する能力を獲得する
  3. 医療の社会性を学び、医師の社会的役割を自覚し、街づくりや医療変革を追求する視点を獲得する
    [参考](日本家庭医療学会認定後期研修プログラムVer1.0より)
      家庭医を特徴付ける能力
    1. 患者中心・家族志向の医療を提供する能力
    2. 包括的で継続的、かつ効率的な医療を提供する能力
    3. 地域・コミュニティーをケアする能力
      すべての医師が備える能力
    1. 診療に関する一般的な能力と患者とのコミュニケーション
    2. プロフェッショナリズム
    3. 組織・制度・運営に関する能力
      家庭医が持つ医学的な知識と技術
    1. 健康増進と疾病予防
    2. 幼小児・思春期のケア
    3. 高齢者のケア
    4. 終末期のケア
    5. 女性の健康問題
    6. 男性の健康問題
    7. リハビリテーション
    8. メンタルヘルス
    9. 救急医療
    10. 臓器別の問題

後期研修1年目

病棟研修

  1. 初期研修2年間に内科領域で経験した症例などを検討し、各分野の症例を幅広く経験する。(日本内科学会の認定医受験資格を念頭においた内容とするが、特にcommon diseaseを重点とする)
  2. 上部消化管内視鏡検査・腹部USをはじめとする各検査手技などのトレーニング。(上部消化管内視鏡検査・腹部US・UCG・骨髄穿刺・CVカテーテル挿入など)
  3. 初期研修医の指導に参加する。
  4. 病棟運営会議に参加して、病棟運営や病床管理に関わる。
  5. 緩和ケア病棟の患者も担当する。
  6. ICU管理が必要な重症症例も担当する。

外来研修・その他

  1. 1年間を通して外来診療単位を担当し、定期通院する患者の継続した診療にあたる。
  2. 救急外来・当直・外来などの場面で初期研修医の指導にかかわる。
  3. 診療所などの診療支援に参加して、病院での医療要求との違いや診療内容を理解する。
  4. 外来業務や診療システムの改善について討論に参加する。
  5. 健康相談会などでの講師活動を行う。
  6. 希望により定期往診単位を持ち、継続して往診患者の医学管理を行う。
  7. 研修・教育に関するカンファレンスの準備・進行。
  8. ACLSチーム・NST(Nutrition support team)・ICT(Infection Control team)・緩和ケアチーム・倫理委員会など院内の委員会などに参加し、スタッフの一員としてチーム医療や組織運営を学ぶ。
  9. 学会発表(最低でも地方会1回以上)、論文執筆(症例報告など)を行う。

後期研修2年目

小児科(3ヶ月)の病棟外来研修を必修とし、その他整形外科、皮膚科、精神科の外来研修を選択とする。残りの期間は北海道民医連に所属する地域中核(中・小規模)病院または診療所での研修を行う。また、後期研修1年目・2年目のいずれか1ヶ月で緩和ケア研修を行うことができる。

後期研修3年目

北海道民医連に所属する地域中核(中・小規模)病院または診療所での研修を行う。
(学会認定指導医を配置できない施設研修における指導の工夫)

  1. 研修医は日常的には、上級医の指導のもとに診療にあたり、定期に上級医による指導、振り返りを行う。
  2. 研修医、上級医、認定指導医がともに月1回の全体学習会に参加し、ポートフォリオ指導や Significant event analysis(SEA)、家庭医療の理論などの学習を行う。
  3. 指導医は「指導医・研修医メーリングリスト」を活用し、研修医と日常的な情報共有、意見交換を行う。
  4. 研修医のポートフォリオ指導は、メーリングリストを活用して上級医・指導医が集団的に行う。
  5. 2011年4月に法人本部機構に設置した北海道勤医協家庭医療センターを中心に、研修医の指導やスタッフの教育、プログラムの充実に努める

評価

ポートフォリオ評価を基本とし、各ローテーション先での360度評価を行う。月1回、後期研修医と指導医の振り返りや勉強会の場である 通称二木会にてポートフォリオ発表やSEA形式での事例発表などを行い、同僚、指導医からフィードバックを受ける。ポートフォリオは、日本プライマリ・ケア連合学会家庭医療専門医認定審査に求められている20事例以外に、独自の領域を加えて行う。通常は6ヶ月毎に形成的評価を行い、プログラムの最後に指導医が総括的評価による修了認定を行う。

身分・処遇

北海道勤医協の正職員(医科医師)として、基本給の他、研究手当、当直手当、時間外手当、通勤手当等を支給しています。 健康保険・労災保険・雇用保険・医療賠償保険 年次有給休暇・結婚休暇・育児休暇などあり
宿舎:病院で斡旋します(住宅手当支給)。
学会出張:全国学会年に2回までは交通費・宿泊費・日当を支給します。

他、医療機関・医育機関との協力・共同

  1. 北海道プライマリケアネットワークの後期研修プログラム「ニポポ」
    札幌医科大学・北海道大学・旭川医科大学の総合診療部門、北海道内の公的病院や民間病院と共同して地域医療を担う医師を育てる共同の後期研修プログラムがあり、北海道庁が進める総合医養成プロジェクトにも参加しています。  ニポポのプログラムに参加した後期研修医も総合診療病棟を中心に受け入れています。
  2. 札幌医科大学地域医療総合医学講座
    インターネットTV会議システムを使ったWebカンファレンスやプライマリケアレクチャーシリーズにも参加し、講師も勤めています。地域医療臨床実習も積極的に受け入れています。
  3. 全日本民医連の中でのネットワーク
    全国の民医連の各施設で、特色あるプログラムと連係して研修することも可能ですし、中央病院も全国から内科の各分野の後期研修医を受け入れています。
連絡先
〒007-8505
札幌市東区東苗穂5条1丁目9番1号 勤医協中央病院医局 担当:益井・豊島
TEL011-782-9111 FAX011-782-5451
メールアドレス: ikyoku-j@kin-ikyo-chuo.jp